テック大洋工業のものづくり

テック大洋工業

商品・技術開発

商品・技術開発
Product Development

景観製品の設計・製造・据付の経験を活かし、製品開発を行っています。
他社様とのコラボレーションやプロジェクトの参加経験も多数ございます。
炭素鋼

草食動物の給餌装置

この商品は独立電源(ソーラー発電)を搭載した大型草食動物の多段落下式自動給餌装置です。
これまでの自動給餌装置は100Vの電源が必要だったため設置場所の制限がありましたが、本商品は日当たりさえ良ければ設置場所を選びません。
丸太のような本体の中には左右5段ずつ全10段の可動式の棚があり、それぞれ50kgの藁などの飼料を入れることができます。この棚はタイマーでセットしたタイミングでパタンと閉じ、載っている飼料を最下段の網まで落とします。ゾウは飼料が網に落ちたときに鼻を上手に使い、本体の下部に開けられた穴から飼料を食べることができます。
あえて食べにくい構造にすることで採食に時間がかかったり、工夫してエサを食べる必要性を生んでいます。
これは野生の生活に近い採食環境を演出する環境エンリッチメントの取組の一つと言えます。
また内部の棚を可動させるために使用している電磁磁石は、「棚を保持する為」に使用するには大きな電力を必要とし、本体に搭載できるサイズのソーラーパネルによる発電量では無理がありました。そこでこの商品では500N(500kg)の永久磁石を組み合わせて遙かに低電力で棚を稼働させるシステムを開発し、ソーラパネルによる発電量で充分な電力を賄うことができるようになりました。設置場所を選ばないだけではなく、このシステムによりあらゆる動物向けに商品を用意することができます。
この商品は棚の数だけ給餌回数が自動化できるので飼育員さんの作業を軽減します。また内部にはステップを備えているので、脚立や踏み台を用意する必要が無く、安全に作業を行うことができます。
日本全国多くの動物園の施設を作り続けてきたテック大洋工業だからこその「飼育、管理する人」「観覧する人」そして「動物」を幸せにする画期的な新商品です。
→ 第34回大田区中小企業新製品・新技術コンクール 最優秀賞受賞

ゾウの給水装置

ゾウの給水装置

この装置はゾウのが飲みたいときに自分の行動で水を出して飲むことができる自動給水装置です。
赤外線のセンサーが搭載されており、センサーが反応したときだけ水が出る、という仕組みでゾウ自身がセンサーの位置を覚え鼻をかざすことで水を飲むことができます。
この動物園ではゾウが水を飲むために水飲み場のほかに飼育員の方がホースで水をあげていましたが、飼育員さんがいないときにも新鮮な水を飲ませてあげたい、という思いで開発された商品です。
またこのプロジェクトはクラウドファンディングによる皆様の支援を受けて製品の開発、設置に至りました。
テック大洋工業はこのプロジェクトに動物園施設設計製造のプロとして参加し、動物園の方々と打合せを行い、この動物園のゾウのための製品として給水装置を完成させました。
現在ではゾウたちもセンサーの扱いに慣れ、飲みたい時に飼育員さんがいなくても新鮮な水が飲めるようになりました。
テック大洋工業はゾウに限らずあらゆる動物に対して適切な方法で給水できる装置をご提案します。

地産木材

動物検査用スクイーズケージ(動物の固定用檻)

スクイーズケージとは主に飼育動物の健康管理のために一時的に身体を固定する機能を備えたケージの事を言います。
トラなどの保定に危険が伴う動物やキリンなど身体の大きなに対して使用するケージなので金属製の頑丈な作りになります。
一般的なスクイーズケージの場合は片側から金属の棒で構成された「壁」を移動させて向かい側の壁に動物を押しつけて固定しますが、動物にとってはストレスになるほか、うっ血やケガに繋がる可能性もあります。 テック大洋工業が開発したスクイーズケージは動物の身体が触れる部分にクッション材を取り付けた動物に優しい商品です。
クッション材は動物に噛まれたり傷つけられたりすることが考えられるので、使用するとき(動物に触れるとき)だけ棒材に取り付けたクッション材が回転する仕組みになっています。
レバー操作1回だけで固定された壁部分と移動する壁部分のクッション材を同時に回転させられるので、通常の操作以外に操作が増えることはありません。
テック大洋工業では飼育動物の健康的な生活のために欠かせない施設を、より安全安心な商品に改良し提供します。

強化ガラス

LED内照式掲示板

区設掲示板(大田区モデル)は、行政サービス、地域活動等の情報を地域住民の目に直接触れる形できめ細かく情報提供するコミュニケーションツールです。都市のソフト化・情報化が急速に進むなか、都市のコミュニティを強化し維持する役割を担っています。区設掲示板は、掲示物の交換や定期点検などの日常管理運営を地域住民に委託し、地域に密着したきめ細かい情報の発信が行なわれるわが国独特の住民参加型の運営の仕組みとあいまって進化を続けています。
当社の掲示板『Tell Tell board』は内照式独立電源LEDソーラー照明を備えた環境に優しい掲示板です。
厚さ5㎜の強化ガラスを使用した鍵付き引き違いカバーが付いており、必要とされている掲示スペースを充分に確保しながらも、内照式LEDソーラー照明により昼夜を問わず情報発信が可能です。
LEDライトは掲示板上部に設けたソーラーパネルによる独立電源で点灯し、外部電源に依存しないことで、より設置場所の選択肢を広げることを可能にしました。
また、標準の構成で掲示部の上下に様々な表記が可能です。避難誘導や現在地の確認など掲示板に新しい機能を追加した画期的な複合製品です。