錆止め塗装のメリットと塗料の種類を解説!おすすめ技術も紹介
錆は、金属の表面に発生する酸化物であり、進行すると強度が低下し、見た目も悪くなります。しかし適切な錆止め塗装をすることで、金属製品や構造物の耐久性を高め、景観も良くすることができます。
この記事では、錆止め塗装のメリットや塗料の種類について解説し、さらに当社おすすめの技術もご紹介します。錆止め塗装の基本を理解し、適切な方法を選択するための参考にしていただければ幸いです。
錆止め塗装とは?
金属の表面に錆止め塗料を塗り、その塗膜によって錆の原因となる空気や水を遮断することで、金属の腐食を防ぐ方法です。金属が錆びる原因は、空気中の酸素や水分との化学反応によるもので、その反応を防ぐためには適切な保護が必要になるのです。
錆止め塗装で用いられる塗料には様々な種類があり、それぞれに特性があるため、目的や素材などによって使い分けられます。
錆止め塗装を行うメリット
まず、耐久性が向上することがメリットとして挙げられます。錆止め塗装を施すことで、金属製品や構造物の表面が保護され、酸素や水分との接触が遮断されます。それにより、錆びの発生が防がれ、金属の強度が維持されます。
錆びは金属を劣化させる主な原因の一つであり、それが進行すると破損や腐食による崩壊を引き起こす可能性があります。錆止め塗装によってそれらの問題を未然に防ぎ、製品や構造物の寿命を延ばすことができます。
さらに、外観が良くなるメリットも錆止め塗装にはあります。錆びた金属は見た目が悪く、製品や構造物の価値を下げることがあります。錆止め塗装を施すことで、美しい外観が保たれます。特に、外観を重視する場所や製品では、錆止め塗装が重要な役割を果たします。
錆止め塗料の種類
錆止め塗装で用いられる塗料の主な種類として「油性系」「合成樹脂系」「エポキシ樹脂系」があります。
油性系
油性系の錆止め塗料は、層が厚くなり、密着性や耐久性が高く、防錆効果も優れています。しかし、乾燥に時間がかかるため、作業効率が悪いというデメリットがあります。
合成樹脂系
合成樹脂系の錆止め塗料は、乾きが早いため作業効率が良くなり、紫外線にも強いという特徴があります。しかし、油性系の錆止め塗料に比べると、防錆効果が弱いというデメリットがあります。
エポキシ樹脂系
エポキシ樹脂を用いた合成樹脂塗料で、特殊変性剤を用いて高分子量化し、高機能化した変性エポキシ樹脂は、優れた防錆効果と付着性があり、現在では錆止め塗料の主流になっています。
錆止め塗装におすすめの技術・製品
環境保護とコスト削減を両立させた先進的な錆止め塗装技術「エコストコート」を紹介します。
エコストコート(有機金属不動態化塗装)は、鉛フリー・クロムフリーで環境に優しい塗装技術で、塗装使用量の軽減や塗装寿命の延長により、コスト削減を実現することができます。
この技術は、金属表面を改質することで錆の発生を防ぎます。エコストコートの主成分であるポリアニリンは、金属表面の電位を貴方向に移行させ、電気化学的な作用を発揮します。この作用により金属表面を「不動態化」または「保護層化」し、長期間にわたって錆の発生を防ぐことができます。
さらに、ポリアニリンは触媒として働き、自身の構造を変化させずに消耗することなく、不動態層や保護被膜を形成し続けます。それにより、損傷箇所の自己修復が可能となり、塗装の耐久性が大幅に向上します。
エコストコートの特徴
①環境に優しい成分
「環境基本法」の基準を満たし、鉛やクロムなどの有害重金属を含まないため、子どもたちが触れる遊具や公園施設、都市環境施設でも安心して使用できます。
②厳しい錆環境にも対応
海岸や海中、水辺、水中、排気ガスの多い道路、公害地帯など、防食処理が難しい厳しい環境下でも優れた効果を発揮します。それにより、様々な場所での適用が可能です。
③現場補修で「不動態化」または「保護層化」
軽微な素地調整で、速やかに塗装工程に進むことができます。メッキや化成処理ではなし得なかった表面改質技術を実現し、現場補修でも工場内施工と同等の「不動態化」または「保護層化」を実現します。
④作業効率が良い
速乾性も特徴の一つで、刷毛塗り、ローラー塗り、エアーレスなどの作業にも対応できるため作業時間の短縮が可能です。
主な用途
幼稚園や学校の階段や遊具など、子どもたちが日常的に触れる施設や、運動施設の防球ネット、また、公園などの公共施設においては、門扉やフェンス、照明、遊具、ベンチといった様々な施設の金属部に適しています。
さらに、修景施設のシェルターやパーゴラ、モニュメント、動物園などの動物飼育施設などあらゆる施設の金属部に活用することで環境に配慮しつつ長期間にわたり優れた防錆効果を発揮します。
エコストコートの詳細はこちら
錆止め塗装を検討しているなら
錆止め塗装の基本的な概要と、その重要性について解説しました。錆止め塗装は、金属の腐食を防ぐために重要で、耐久性や外観の美しさを向上させることができます。
主な塗料の種類としては、油性系、合成樹脂系、エポキシ樹脂系などがあり、それぞれ特性があります。
錆止め塗装におすすめの技術・製品として「エコストコート」を紹介いたしました。エコストコートは高い防錆効果がありながら環境に優しく、コスト削減も実現可能です。
錆止め塗装の基本を理解することで、適切な選択ができるようになり、長期間にわたって金属製品、構造物の美しさと耐久性を維持することができるでしょう。錆止め塗装を検討している方は、エコストコートの活用もぜひご検討ください。
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